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スタジアムをめぐる冒険 -07.04.15 国立霞ヶ丘陸上競技場 J.LEAGUE DIVISION 1 柏レイソル - 浦和レッドダイヤモンズ -
category: スポーツ(サッカー)
先の東京都知事選では、2016年の東京五輪招致を唱える石原慎太郎氏が3選を果たした。
招致の現実性はさほど高くなさそうだが、招致が実現した場合は臨海部に新設する競技場がメインスタジアムになるとのこと。
交通アクセスやセキュリティ面の問題があるとはいえ、新スタジアムの建設はその後の運営もふくめて考えるならばいくぶん『もったいない』気もする(ヴェルディの本拠地にでもするつもりなのだろうか……?)。
『もったいない』印象を受けるもうひとつの理由こそ、43年前のオリンピックでメインスタジアムとなった、国立霞ヶ丘陸上競技場の存在である。

基本的にこのスタジアムは、どのクラブのホームスタジアムという扱いも受けない。(※2000年に東京スタジアム=現・味の素スタジアムが未成のため例外的にFC東京のホームスタジアムだったことはある)
天皇杯をはじめ、ヤマザキナビスコカップ、ゼロックススーパーカップ、全国高校サッカー等の決勝戦が行われ、今でこそ日産スタジアムや埼玉スタジアム2002に多くを譲るものの日本代表戦で数々のドラマを生み出してきたこのスタジアムは、日本サッカーの『聖地』と称され、聖地であるがゆえに中立性を保っている(この考えは国際問題にも応用してほしいものだが……)。


国立は4年ぶりくらいだろうか。
ジーコ監督就任から数試合目となる日本代表の親善試合(余談:結果的にこの試合は筆者が中田英寿のプレイを生で観る最初で最後の機会となった)以来、2回目の国立は、期せずしてJリーグ序盤戦の天王山となった。

思っていたより自由席の割合が多く、バックスタンド中盤の上段に陣取ることが出来た。聖火台の真横から見下ろす深緑のピッチとメインスタンドの後方に見える東京都庁・ドコモタワー・KDDIビルといった高層ビル群とのコントラストに、不思議な気分にさせられる。


中立のはずの国立でなぜ、Jリーグの試合が行われるのか。
試合後にこういう書き方をするのはアンフェアかもしれないが、その理由がそのまま今日の勝敗に直結した気がする。
本来、柏レイソルのホームゲームは日立柏サッカー場もしくは柏の葉公園総合競技場で行われる。
序盤戦とはいえ大事な首位決戦なのだから、選手やスタッフにとってもホームスタジアムでの開催してほしいところだっただろう。(もっとも、開幕前にこの試合が首位決戦になることを予想したものは皆無だろうが……)
興行的には国立開催は大正解。レイソル経営陣は、日立台や柏の葉のキャパシティをはるかに超える3万5千人を超える観衆を集めることに成功した。
ただここで留意しなくてはならないのは、その集客の過半数が浦和のサポーターによるものだったという点。
要するに柏の経営陣は、ホームのサポーターの後押しを受けて王者・浦和と戦うことを捨て、集客力のある浦和サポーターからの入場料収入を選択したというワケ。
入場門をくぐったあたりで近くを歩いていた女性サポーターが「あ、そういえば一応柏のホームゲームなんだよね」と漏らした感想は言いえて妙だった。
一見すると誰もが浦和のホームゲームかと勘違いしそうな雰囲気の中で、『アウェイ』浦和が磐石の試合運びを見せ、快勝。
柏の選手・サポーターにとっては菅沼・李忠成の代表招集での欠場もさることながら、せっかくの首位決戦をみずからのホームで開催できないことが残念だっただろう。
ピッチの上での攻防もさることながら、チーム経営というピッチの外でのそれぞれの攻防が垣間見えた一戦だった。

試合後は駅の混雑を避け、外苑を歩いてみた。
大都会東京にあってこの一帯は緑も多く、東京体育館などの建築物にも目を奪われる、都内でも好きな場所のひとつ。
歩きながら再び、ここにオリンピックが戻ってこないことを残念に思った。


試合の寸評は以下に。

今シーズンアウェイではぱっとしない浦和が磐石の勝利。
今日の見どころのひとつを坪井×フランサに置いていたが、フランサを支援する攻撃陣がいまひとつで、フランサの脅威は最後まで鳴りを潜めたままだった。
前半途中から俄然圧倒し、ワシントン・小野のゴールで2点のリードを奪った浦和、後半は無難な試合運びを見せる。1点くらい奪われてもおかしくない展開ではあったが、GK都築のファインセーブに救われた。


都築……6.5 ピンチ少なく見せ場は少ないが、ビッグセーブを見せる。欲を言えばパンチングはもう少しセーフティーに。
坪井……6.5 フランサは完封。攻撃面では相変わらず物足りない。
闘莉王…6.5 いつになく安定した守備。異議でのイエローの直後にボールに怒りをぶつけたかのようなクリアでサポーターを笑わせる。フランサを引っ掛けた瞬間はスタジアムが凍った。
阿部……6.0 良くも悪くも目立たず。
啓太……6.5 相変わらず中盤をよく締めている。
長谷部…5.5 スルーパスは何本か目を見張るも、いまひとつ連携不足。フラストレーションがたまっているよう。
伸二…☆7.0 Man of the matchはこの人!
ポンテ…5.5 上手いんだけどね……。もうちょっと守ってくれると助かります。
暢久……6.0 守備にも奔走。攻撃面ではサイドでドリブルをカットされるなどいまひとつ。
永井……6.5 いいクロス。積極的にシュートも見せる。
ワシントン …6.5 1対1をポストに阻まれるも、直後にきっちり仕事。

平川・岡野……守勢に回っていた時間帯なのでなんとも……。
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